遍 歴 🥬NVM(新菜食主義者運動)通信🥬
「クーデターの技術」
2021年4月27日(火曜日) 晴れ☀
「マルクスは、いま、ここにいる」という書評のタイトルで書こうと思うがアップできないかも知れない。
引き続き、同著者による『カール・マルクス『資本論』』再読。
できれば大塚久雄の『欧州経済史』まで目を通したい。
晩御飯は
②野菜サラダ
最近読んだ本。再読、部分読、含む。
①柄谷行人『漱石論集』
②柄谷行人『日本近代文学の起源 原本』……中断。
……①と②は「試論と起源と終り」のため。
③稲垣えみ子『アフロ記者……』
④見田宗介『まなざしの地獄』
⑤斎藤幸平『人新世の資本論』
……③④⑤は「人間の労働」のために。
「人間の労働」はタイトルが重すぎるから「「人間の労働」のための読書ノート」ぐらいが適当か。ま、いわゆる研究ノートだな。
昨日は大分「敵」に追い込まれたが、そう簡単にはいかない。叩き潰してやる!
「敵」とは当面「資本制経済」、ゆくゆくは、無論「資本=国民ネイション=国家ステイト」に他ならない。
*全く、話が逸れる、というか、全く関係のない話だが、先日の『朝日』の書評欄を読んでいて、かの、教育社会学者の本田由紀さんが、突如、文章のはじめを「ところで私はかなりのなで肩で(以下略)」と始めていたので、かなりぶっ飛んだ。というか見直した。文体とものの見方は一致するものである。内容も秀逸であった。いささか敬遠するところがあったが、今度機会があれば本田さんの著書も読んでみようと思う(本田由紀「身体と性と人格」/『朝日新聞』2021年4月24日・朝刊)。
さらに5階の人文書の階には各出版社のPR誌やカタログがかなりふんだんに置いてある。通常はすぐに掃けてしまうところが、5階なので、5階まで登ってきた人にしか栄誉が与えらえないという訳なのだ。
このPR誌についてはだれか研究すべきだと思うが、誰もしない。これは日本の出版社の底力だと思うが、講談社の『本』が休刊に追い込まれたりとか、いささか未来は暗い。。。。。
で、今回気になったものから。
①『図書』(岩波)によると5月28日に『資本主義と危機』なる「論集」が刊行される。論者はガブリエル、ウォーラーステイン(マジか? 生きていたのか?)、斎藤幸平他5名。やばし。
②『波』(新潮)。「筒井康隆掌篇小説館」、今回は「羆」(と書いて「クマ」と読むとの筆者の註)。流石。
③『未来』(未來社)。ヴィーコ学者(?)の上村忠男さんの回顧談「独学の思想」。6月に折原浩さんが『マックス・ヴェーバー研究総括』を刊行とのこと。320頁で3200円、1頁10円て、なんか分かりやすすぎる。これは例の『東大闘争総括』(2019年・未來社)の第二弾という訳ね。これは例の加藤さんの『オレの東大物語』にも言及されていたものだ。
④『チチカカコへ――教養と生きよう』。これは各出版社が出している教養文庫のフェアの冊子。気になるのが「講談社文芸文庫」は関係ないのか、とか「光文社古典新訳文庫」はどうなんだ、とか、思うが、究極は「岩波文庫/現代文庫」が入ってない、ということだ。前2者は文学だから、教養じゃないよね、ということか。岩波は大御所だから、他とつるまないんだよ、とか。
まー、いいけどね。
その中で気になったもの。
・クルツィオ・マラパルテ『クーデターの技術』(中公文庫)。「クーデターとは政府を転覆させることではない。国家権力を奪取し、それを防御することである。」って、ガチじゃん。誰が読んで、どうやって使うのか? でも中公の旧ブランド「中公文庫BIBLIO」(あー、復活させて欲しい)の下位ブランド(?)「strategy」の何冊かの本は本当に素晴らしかった。しかし、こういう本が普通に売られている段階で、国民は嘗め切られているんだろうな。腹立つわ。
・呉座雄一『一揆の原理』(ちくま学芸文庫)。これも上に同じ。呉座さんは「女性蔑視」のSNSの投稿で聊かならず、その学名を下げてしまった。これはこれでしかるべき対応をして頂いて、わたしが言うことではないが、しっかりと日本中世史の研究に邁進していただきたいものだ。
・加藤聖文『満鉄全史』(講談社学術文庫)。鉄道、あるいは交通機関、交通網と政治、あるいは政略の問題はかなり、
いや、相当重要。ひと昔前なら猪瀬直樹の仕事、今なら原武史の仕事と反響するか。「満鉄」は「滿鐵」と書いて欲しいものだ。
明日は食用植物の栽培について書きます(暇なのか?)
🐓
2021/04/27 21:37
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